ISO14001について・認証取得のメリット


環境マネジメントシステム

「ISO14001」とは、「環境マネジメントシステム(Environmental management system)」とも言われている、環境改善のための国際規格です。その目的は企業などの組織活動が環境に及ぼす影響を最小限に食い止めることであり、1992年の「地球サミット」で取り上げられた地球環境問題を受けて制定されました。

「環境改善に役立つことをする」と言ったところで具体的な内容は伝わりません。そのため、ISO14001取得のためには「環境改善に役立つこと」を分かりやすく数値化する必要があります。ただし、具体的な数値は業務内容に合わせた達成目標(使用電気量の軽減・排気ガスの軽減・使用する紙の節約etc)から企業ごとに決定しなければならないのです。

環境改善のために必要なことは何なのか、企業ごとに考えて実際に行動するための規格こそが「ISO14001」であると言えるでしょう。このISO14001に準拠することで、企業の「環境に対する考慮」が評価されます。

そして、環境改善への取り組みを認定機関から認められることで「認定取得」が可能となり、その取り組みを広くアピールすることができるのです。日本における代表的な認定機関としては、JAB(財団法人日本適合性認定協会)が挙げられます。

ISO14001認証取得のメリット

各企業ごとに地球環境改善のためにできる取り組みを模索し、業務改善に取り組むことが「ISO14001」の目的です。認証取得によるメリットとしては、下記のものが挙げられます。

リスク回避
企業が出す排気ガスや廃棄物によって環境汚染が起こると、致命的なイメージダウンになってしまいます。認証取得は必然的にこうしたリスクの回避・予防につながります。
企業PR
環境問題に対する「法に準拠した積極的な取り組み」をアピールし、他社との差別化を図ることができます。
営業戦略
入札時の参加条件や評価対象としてISO14001の取得が求められることがあります。そのため、認証取得によって他社より優位に立つことができるのです。
組織活性化
ISO14001の取得によって、企業の知名度は向上します。それに伴って社員のモチベーションも向上し、組織の活性化につながります。
資金確保
金融機関によっては、融資の際にISO14001取得が評価基準になることがあります。また、融資の利率や保険料率などを優遇する制度もあります。
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