ISO9001について・認証取得のメリット


品質マネジメントシステム

「ISO9001」は「品質マネジメントシステム(Quality management system)」と言われている、品質保証のための国際標準規格です。

ここで審査される「品質」とは、「製品そのものの質」ではなく、一言で言うなら「企業の質」。つまり、その企業が「品質保証を充実させることができる企業か否か」という部分を審査されるのです。

製品を生産する過程で、「不良品」や「規格外製品」が発生してしまうことは避けられません。しかし、不良品や規格外製品が市場に出回ることを回避できる体制が整っていれば問題は生じません。不良品を正確にチェックし、問題があれば事前に除外できるだけの整った体制が企業には必要なのです。

ISO9001を取得して信頼を得るためには、そうした体制が整備されていることが条件となります。

もちろん、整った体制を評価されることでメリットが得られるのは製造業ばかりではありません。今や、病院や幼稚園、運搬業など多くの業種でISO9001取得が求められているのです。

ISO9001取得のメリット

ISO9001を取得することによって、企業は様々なメリットを得ることができます。具体的なメリットとしては以下のものが挙げられます。

内的メリット

管理体制の強化
企業内における業務ごとの責任の所在が明確でなければ、ISO9001を取得することができません。そのため、ISO9001取得の際には必然的に管理体制が強化されます。
業務効率の向上
ISO9001取得のためには品質に関わるフローの「文書化」が必要です。フローの文書化によって業務の手順は統一されるため、業務効率は確実に向上します。
公的改善意識の向上
ISO9001取得に際して、職務の責任と権限が明確になります。このことから、社員への業務改善意識の浸透が期待できます。
工程トラブルの排除
品質に関わるフローを文書化することで、業務内容を伝える手段を人に依存する必要がなくなります。品質に関わる部分では正確な情報が必須になるため、業務トラブルの排除につながるのです。

外的メリット

顧客満足度の向上
顧客の要求を取り入れ、反映することもISO9001認証に必要な定義です。ISO9001を取得することは、そのまま顧客満足度の向上になると言えるでしょう。
顧客サービスの向上
商品の品質を評価するのは、基本的に企業ではなく顧客です。ISO9001を取得することで、顧客サービスは必然的に向上します。

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